2012年4月11日水曜日

丸木美術館「原爆の図」

 
    丸木美術館「原爆の図」

 丸木美術館の絵に限りませんが、戦争の悲惨さを訴える あらゆるものが無数にあるや、と思います。

 が、そのどれもに、無惨な光景が溢れていながらも、その反面、勝利を確信してなお、ダメ押しとも思える

 アメリカ軍の残虐に触れているのには 殆ど見た事はありません。

 大平洋戦争はアメリカにとっては「正義の戦い」だったと思いますか?。

 反面、日本には開戦以前から当時のアメリカを敵対視する何物もなかったのだと確信を持って主張出来ますか?。どうでしょうか?!。

 この惨状を引き起こした責任はすべて日本人が背負うのだと思いますか?。

 美術館の絵には戦争を否定する正しい主張を見る事が出来ます。
 然し乍ら、これを引き起こしたアメリカの作為には何等触れていません。
 それをこの絵から引き出すのは至難のワザです。・・・・皆無ですね。

 オノレの所作のみを責め、他の責任を追求しない所作は、それ自体仏教の道に通じる教えかも知れませんが、どこか おかしいとも思う
 のですが・・・。
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 因に、アメリカに対する文言が書かれてあるのは下記がありました。でも責めてはいない・・・。

ただ、ここでも米兵に対する日本兵の残虐行為だけは忘れずに記されてあります。


あなたの落とした原爆で

わたしたち日本人は三十数万死にました。

けれどあなたの原爆で

あなたのお国の若者も二十三人死んだのです。


広島に原爆が投下される前に日本爆撃にきたB29から

落下傘で降下した米兵を捕虜にしてあった。

女の捕虜もいたという。

米兵捕虜の最後の姿は、

どんな着物だったろう、どんな靴であったろう。


ひろしまを訪ねて驚きました。

爆心地近くの地下壕にいれられていた米兵捕虜たちは

やがて死ぬかもしれません。

いや、或いは生きたかもしれないのです。

けれどその前に

日本人が虐殺しているということを知りました。

わたしたちは震えながら

米兵捕虜の死を描きました。

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