2011年1月6日木曜日

餓島(ガダルカナル)戦

 
 
ガダルカナル島の戦い(ガダルカナルとうのたたかい, Battle of Guadalcanal)とは、第二次世界大戦[3]において1942年8月以降日本軍連合国軍が西太平洋ソロモン諸島ガダルカナル島を巡って繰り広げた戦いである。

「一木支隊全滅」菅原進著より

1942年8月~1943年2月  ガダルカナル戦
 日米両軍はソロモン諸島南端ガダルカナル島を巡って激しい戦いを繰り広げる。

 日本軍は作戦上で失敗、ソロモン海戦に敗れ、基地航空隊も激しく損耗。物資不足、マラリアの感染にも悩み、日本軍は派遣部隊の3分の2、餓死者を含め約2万1000人を失った。

 連合軍は総反攻の転機をつかむ。 

1943年2月の最終局面
第2次総攻撃と併行して第三十八師団の輸送も継続されていた。第17軍の苦戦と海軍艦船の消耗に加え、ヘンダーソン基地の強化によりその実施は遅延に遅延を重ねていた。一部の部隊は、第二師団の増援としてすで に戦闘に参加して敗退していたが、師団の主力が11隻の輸送船団に分乗してガダルカナルに派遣されたのは11月初旬のことだった。これを輸送中に第三次ソロモン海海戦が起きる。
詳しくは第三次ソロモン海戦を参照。

海戦でも思った以上に飛行場の攻撃は上手くいかず、輸送船団は米軍機の激しい空襲にさらされた。結果、輸送船は岸辺に乗り上げたまま炎上し、揚陸した兵器・弾薬食料のほとんども、浜辺に積み上げられたまま空 襲によって焼失した。揚陸に成功した兵力は2,000名、重火器は皆無、食料が4日分だった。
詳しくはアウステン山の戦いを参照。

[編集] 転進
第三十八師団の輸送失敗のあと、大本営はさらに第五十一師団と第六師団をガダルカナル島に送り込むことを計画する。だが、ガダルカナル島の航空基地も増強されていて、アメリカ軍の制空権下の輸送が成功する見 通しは全く立たなくなっていた。
すでに、低速の輸送船はガダルカナルに近づくことができず、駆逐艦輸送に終始していた。この駆逐艦輸送を、米軍側は「東京急行」と呼び、日本側は「鼠輸送」と称した。しかし駆逐艦による輸送でも、10月下旬の 第二師団総攻撃失敗以降、わずか3ヶ月あまりの間に10数隻の駆逐艦が撃沈される結果となった。

1942年12月31日の御前会議において「継続しての戦闘が不可能」としてガダルカナル島からの撤退が決定された。この決定からさらに1ヶ月を経た1943年2月1日から7日にかけて、撤退作戦が行われた。各部隊のほとん どは予定通りに撤退地点まで到着することが出来たが、身動きの出来なくなった傷病兵を自決させ、あるいは「処分」することが大規模に行われていたという。
詳しくはケ号作戦を参照。

ガダルカナル島に上陸した総兵力は31,404名、うち撤退できたものは10,652名、それ以前に負傷・後送された者740名、死者・行方不明者は約2万名強であり、このうち直接の戦闘での戦死者は約5,000名、残り約15,000 名は餓死と戦病死(事実上の餓死)だったと推定されている。一方、米軍の損害は、戦死1,598名、戦傷4,709名であった[1]。
国民には敗北の事実は隠され、撤退は「転進」という名で報道された。そのため、撤退した将兵も多くはそのまま南方地域の激戦地にとどめ置かれた。
[編集] 日本軍のエピソード

[編集] 軍紀の乱れ
ガダルカナル島の戦いは日本の継戦能力の限界を超えた状況となっており、田中作戦部長が更迭されたことで日本軍はようやく撤退に向けて動き始めた。しかし、実際の撤退決定までは、なお1ヶ月以上もの時間を要 し、その間にも多くの将兵が餓死していった。ほとんどの部隊では、ふらふらと何とか歩ける兵士はすべて食糧の搬送に当たり、陣地を「守る」のは、立つこともできなくなった傷病兵という状態に陥っていた。そう いうなかで、やっと手に入れた食糧を戦友のもとに届けようと最後の力を振り絞り、背中に米を担いだまま絶命する兵士も現れれば、食糧搬送の兵を襲って米を強奪する兵士も現れる状況になった。こうした軍紀の乱 れは「幽兵」と呼ばれるどの部隊にも属さない兵を生み出し、日本軍の組織的戦闘能力の減耗を加速させた。

[編集] 余命の判定
1942年12月頃からアウステン山の守備についていた兵士たちの間で不思議な生命判断が流行り出した。

この年の流行語⇒月月火水木金金・鬼畜米英・進め一億火の玉だ・一機でも多く飛行機を

この年の流行歌⇒同期の桜・轟沈・和鷲の歌・予科錬・ラバウル小唄

以上 Wikipedia より

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この戦は、日本敗北の一里塚、と云った印象を持ちましたね。不敗を誇る日本軍の始めての敗北ではなかったかな、とも思いましたが。

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