2010年10月1日金曜日

御幣(ごへい)

 
 御幣(ごへい)とは、神道の祭祀で用いられる幣帛の一種で、2本の紙垂を竹または木の幣串に挟んだものである。幣束(へいそく)、(ぬさ)ともいう。
 通常、紙垂は白い紙で作るが、御幣にとりつける紙垂は白だけでなく五色の紙や、金箔・銀箔が用いられることもある。
 かつて、神に布帛を奉る時には木に挟んで備えていたが、それが変化したのが今日の御幣である。その由来から、元々は神に捧げるものであったが、後に、社殿の中に立てて神の依代あるいは御神体として、あるいは祓串のように参拝者に対する祓具として用いるようになった。
なお、長い棒や竹の先端に幣束を何本か取付けたもののことを、特に梵天という。
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 現在では、これを目にするとなると神社などで お目にかかる程度なのかな。
 私自身にも、別に馴染みのないモノだけに、特段の記憶もないのですが、神社での神主さんの、これを持ってのお祓いの場面などが目に浮かびますね。左右に サッ!サッ!と小気味良く払う動作-------小気味良さがありました。
 ----------- そう云えば、どこかで見た福沢諭吉の芝居(何の芝居だったのかなあ〜〜、確か「前進座」でしたかね。)で、諭吉から 牛肉を食えとの指示を受けた伴の者が、なんと、この御幣を額(ひたい)に縛りつけて、生まれて初めて食う牛肉入りの料理を、清めのスタイルを取って、やっとこさ口にした------演技とは申せ、確かに、その牛肉と御幣の組み合わせに明治と云う時代を感じましたねえ〜〜。
 ともあれ、明治以前の日本では畜生の肉は食わなかった、と、その事実を、その御幣のオマケ付きで、改めて知った次第でした。 

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