2010年11月21日日曜日

シューベルト「冬の旅」から

 
 
 第6番  溢るる涙

 沢山の涙が僕の目から
 雪の中に落ちた。           
 冷たい雪片が渇いたように           
 熱い悲しみを吸い込んでいる。

 草が芽吹こうとする時には          
 暖かい風が吹いてこよう。
 氷は割れてばらばらになり、           
 やわらかい雪は融けて流れよう。

 雪よ、僕の気持ちはわかっているね、
 どこへ流れて行くのか言ってごらん?           
 ただ僕の涙についていけばいいんだよ。           
 すぐに小川がおまえを抱きとってくれる。
            
 小川と一緒に町を流れぬけるんだ、         
活気のある通りに入ったり出たり。
 僕の涙の燃え上がるのが感じられたら、 
  そこが僕の愛する人の家なのだ。          
 -----------------------------------------------------
 改めて和訳の文章を見てみると、こんな訳だったのかなあ〜と感心している次第。
 つまり、言葉よりもドイツ語でのメロデイの方を優先して聞いているので、ホント、ピンと来ません。
         
 この曲は、その昔の旧制高等学校の学生に人気があったとか洩れ聞いた事がありましたが、それが分かるような気もしますね。

 載せた歌手は往年の ヘルマン プライ。

 ただ、この曲に限れば、それはゲルハルト ヒッシュ 。
「冬の旅」は彼でないとダメ------ との時代が結構長く続いたようでした。
 残念ながら?私の時代では、既に彼の時代は過ぎ去っていましたが。

 現在は誰なのか?-----------となると、全く分かりませんネ。
 とりあえずは私の時代は ヘルマンプライだったと申しておきますが。

0 件のコメント:

コメントを投稿