2010年5月19日水曜日

ピエタ「慈悲」


ミケランジェロ1475年 - 1564年)は「ピエタ」(Pietà 、慈悲などの意)を題材とする彫刻を生涯に4体制作している。ピエタは聖母子像の一種であり、磔刑に処されたのちに十字架から降ろされたイエス・キリストと、その亡骸を腕に抱く聖母マリアをモチーフとする宗教画や彫刻などのことである。
ミケランジェロが制作した4作品(ただし、完成したのは「サン・ピエトロのピエタ」のみ)の通称と制作年、現在の収蔵場所は以下の通りである。
  1. サン・ピエトロのピエタ1498年 - 1500年、サン・ピエトロ大聖堂)
  2. フィレンツェのピエタ1547年? - 、フィレンツェ、ドゥオーモ博物館)未完成
  3. パレストリーナのピエタ1555年? - 、フィレンツェ、アカデミア美術館)未完成
  4. ロンダニーニのピエタ1559年 - 、ミラノ、スフォルツァ城博物館)未完成
とりわけ「サン・ピエトロのピエタ」は、他の芸術家によっても同じ題材で数多く作られたピエタと比較しても肩を並べるもののない傑作であり、これによってミケランジェロの名声は確立された。また、視力を失いながら手探りで制作を続けたといわれる4作目「ロンダニーニのピエタ」はミケランジェロの遺作となった。
 ※ 確かに、この彫刻は、ミケランジェロの作品の中でも特に傑作でしょうなあ〜。

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