2012年3月25日日曜日

「星は光りぬ」

 

 『星は光りぬ』(伊:E lucevan le stelle)
 ジャコモ・プッチーニ作曲の歌劇『トスカ』の中でカヴァラドッシ(テノール)によって歌われるアリアである。
 「星はきらめき」等とも呼ばれる。

 オペラ「トスカ」第三幕で、間もなく銃殺される画家カヴァラドッシが、明け方の星に、トスカとの愛を想い、泣きながら歌うアリア。
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 星は輝き、大地は芳しく
 菜園の扉が軋み、
 砂土に軽く触れるような足音がして
 彼女が芳香を纏って入ってくる

 ああ、あの甘いキス、誘うような抱擁
 震えながらヴェールをとり、彼女の姿を露にした!
 僕の愛の夢は永遠に無に帰した。
 時は過ぎ、
 絶望の中に僕は死ぬ、絶望の中に僕は死ぬ。
 今ほど命を恋しく思うことはなかった!

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 (別の和訳から)
 星も光りぬ
 土の香りも  
 ほのめく宵に
 庭の戸はきしりて
 人のかげ見ゆ
 走り寄るわれ
 燃ゆる心に手を取れば
 星明かり
 闇に浮かぶ 花のおもは
 あわれ消えはてし夢よ
 棄(す)つる身の
 いまわの思い いまわの思い
 幸(さち)の日はとわに逝きぬ
 ああ去りぬ
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 ともあれ、アリアでは最高に有名な曲かもね。
 詩の文言よりは、とにく曲が優先でしょう〜。

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