2011年8月14日日曜日

終戦の日

 8月15日を「終戦記念日」としているので、多くの人が昭和20年8月15日に“戦争が終了した”と解釈していますが、よく調べてみると、この日はポツダム宣言の受諾を国民に通知した日にすぎません(日本領の樺太へは8月20日にソ連軍が侵攻しています)。

 ポツダム宣言受諾を連合国に通告したのが8月10日、受諾が確定したのが14日、国民への発表が15日、軍への停戦命令は16日。
 それはそれ、ともかく 降伏文章調印が9月2日ですから、日本が正式に連合国に降伏したのはこの日です(アメリカはこの日をもって日本との終戦としています)。ただしソ連との戦闘終結は同月4日。

 一方、国際法上で正式に戦争が終了したのは、昭和27年4月28日のサンフランシスコ講和条約発効をもって、との事です(ソ連などのようにこの条約を結ばなかった国とは、戦闘こそなされていませんが個別の平和条約を結ぶまでは戦争状態にあったと云えます)。

 昭和20年8月15日は、昭和天皇による玉音放送など、事実上戦争の終結を象徴する出来事があったことなどから、昭和57年の閣議決定で「戦没者を追悼し平和を祈念する日」とされました。
 それはまた時期がお盆と重なることなどで、慰霊の日として国民側も受け入れやすかったかもしれません-------が、これでは、くどいながら 終戦の日 ではありません。

 ともあれ、それがあって8月15日は“終戦の記念日”と云われる事はあっても、ホントの“終戦の日”ではないとの事。
 事実、その日になっても、当時は、云われてみれば、確かに、部分的なソ連との戦闘など、まだ継続していた記憶もありますね。

 手許にある新聞切り抜きでの 詔書の日付は 14日で、我々が、それを新聞で見たのは翌15日、従って、その日を終戦の日と認識したのも、まあ〜ムリもなかったでしょう。でも、これも、何故その日に玉音放送が為されたのか、その説明も無かったので、当然ながら、その日を以て 終戦の日と考えてしまいますよね。

  以上、判るようなハナシでありながら分からないハナシでご免なさい。

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