「姿なき入城」

　

　

　

　戦時中の国語の教科書からですが、五年生の時、この文言よく憶えていますよ。

「姿なき入城」とあったので、忍者が こっそり入って行く中身かな-----そんな事を思い浮かべていた記憶があります。

　戦争では「天皇陛下バンザイ！」と叫んで我が身の最期とする----これこそが尊い最期なのだ、とは、よく教えられたものでしたが、ホントは「お母さん！」が最も多く、次は妻や子供、そして恋人 云々〜〜だったそうですね。

　心情からして当たり前の事だったでしょうし それが当然だったでしょう。

　戦死は、常に美化される-------まあ、当局による当然の策だったでしょうが、私共も随分と「天皇陛下バンザイ」の話は聞かされたものでした。

　でもなあ〜私もトシですから、このようなハナシを読むと、あの時代が蘇って来て 事の真偽はともあれ、結構 涙脆くなっているのに気がつきますよ。

　気持ちの中では オロン〜オロン〜でしたヨ〜。