2011年11月3日木曜日

神風

 
 
 戦争が始まる何年か前となると、私が小学校入学前ですが、その頃「神風号」と称した飛行機が大層な人気を保っていたのを憶えています。
 なにせ、神風号は世界一周をした??と聞かされていましたからね。
 そんな事で、当時の子供向けの雑誌やら本には、必ずと云ってよい程に「神風号」が載っていました。

 その中で、多分、兄貴の仕業で?、 塗り絵 だったと思うのですが、それに色をつけて、ハサミで切り、部屋の壁の下の方に貼付けたのは、後年、あの家が古くなって壊す迄、そのままの状態で残っていたとも思いますよ。

 その神風号とは、1937年(昭和12年)東京からロンドン迄100時間内で飛んだ、との事で、当時では子供迄知る大ニュースになったのでしょう。
 但し、私となると昭和12年では4歳の時、従って、すべては後聞きニュースだったでしょうが 〜〜。

 そのような、そもそもの神風号が、時代を経て、大戦中は、なんと!「神風特攻隊」として蘇ったのは これまた周知の事実でしょうね。

 戦前の飛行機の「神風号」はさておいて、同じ飛行機であれ、立場を変えて、特攻隊を「神風特攻隊」と称するようなったのは、そもそも、蒙古襲来の危機に嵐が巻き起こり、それをもって神風と称した故知に倣っての 号 でした。

 ただ残念ながら昭和の神風は、そう都合よくは吹かずにオワリを告げたようでしたが。

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