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HPのどこかに書いたのですが、東条大将は見かけとは別に非常に気の細かい人物であったようです。
その例として記憶に残っている事に、彼が山形市に来られて、時の招魂社に参拝されたおり、揮毫のために出された硯と墨を見て、この墨を、先が真っすぐに摺り減っている墨と取り替えて欲しい、と申された時は並みいる連中すべてがウームと唸ったとの事でした。その時の墨は よくある事で斜めに磨り減っていたのでしょうね。
それとは違う事ですが、多分その時の事、閣下が汽車で通られるので、近くの児童達は手を振ってお見送りをするように、との学校からの達しがあったので、時間に合わせて、線路際に並んで立っていたところ、通り過ぎた汽車の窓から精一杯身を乗り出して手を振って応えてくれた時の感動は今でも忘れられませんね。
こちらは、たかが小学生なわけですから、閣下は多分目もくれず走り去るもんだと、そう思い込んでいましたよ。それだけに閣下の姿が脳裏に残りました。
後年、そんなハナシを某人に話したところ、東条はそのタグイの芸に於いては 人並み以上芸がこまかかった、と聞いて せっかくのいいハナシが破けて空に飛んでしまった感じがしましたナ-------------。
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