2013年3月5日火曜日

繪草紙−比叡山 18


国宝殿はステキな建物である。真ん中で折れ曲がっているところが良い。
本来であれば、まる一日位この中で見物をしたいもの。宝物に対する知識はなくとも、その時代の人間の美的センスに 触れる事が出来るだけでも たのしい と云うものだ。今回は かけ足の参詣だったのでムリであったが、なんとか もう一度 延暦寺を訪ねて、その折りに この図書館に ゆっくりと入ってみたい。

右上のピンクの箇所
バス停のすぐ そば にあった小さな博物館。ちょっと時間があったので、ひと通り目を通してみた。気になったのは、この場所の地質の問題。
「高野山と水銀の関係」が頭にあったので、この地でも同じような問題があるのかどうか、確かめてみたわけである。
結論------何もないようだ。

右下の黄緑の箇所
頼朝によって、天台宗を開いた最澄にとっては、財政上の問題は最初からなかったと見てよい。空海が全国ネットで山岳行者と連絡を取りながら、地下資源の開発に 血なまこになった場合とは事情が違っている。
従って、高野山 金剛峰寺が水銀鉱脈の真上に建立されたのに反し、延暦寺の建っている比叡山の地質上の条件は何もない。要は、一方に京都を見下ろし、一方には琵琶湖を見る景観にすぐれた場所であって、それで、すべてOKだったと考えられる。

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