2013年5月26日日曜日

幻の「富嶽」


上の中心部薄いピンク紙に書かれてある私のコメントが以下。

 戦後明らかになった日本軍の試作機の中で、異色なのは、この富嶽「ふがく」である。
戦局を一気にさせるべく、アメリカ本土を直接爆撃するために考えられた超重爆機である。
「ゼロ戰」と「戦艦 大和」がノスタルジックに心を捉えているのと同じように、この富嶽に幻を描いて戦争を懐かしむ風潮は、今の高年層の男子に確かにある。
満たされぬ その夢は、逆転シリーズと銘打って、フイクション小説に何度となく登場して来る。
富嶽に乗って、アメリカ- タコマにあるB-29の製造工場を爆撃するという仮空の物語が多い。バカみたいなハナシではあるが、本屋の店頭には、この種の本が50年経っても並べられているのを見ると、幻の物語りに酔いしれる者が結構多いと云う事になる。」

 別途のコメント
「富嶽は構想の段階で中止になって、模型も出来ないまま没になった。その最大の理由は、巨体を支える高出力のエンジンの開発が出来なかったため、とある。」
---------------------------------
因に、この一枚に出て来る他の未完成開発機は
親子飛行機の「雷神」
「秋水」
「連山 改」
「紫電 改」
「東海」
「桜花」
「橘花」
「彩雲」
 ※ その他 ゴチャゴチャとあるみたいですが〜-----省略。

ここでの新聞記事は昭和20年10月7日とありますが、その数年後に出たと思われるカラーの挿絵などと一緒に頁を作ってあるので、まあ〜戦後数年経ってのページだと、お考え下さい。

因に、左端の記事の見出しは〜

------終戦時の海軍新鋭機 生産競争に惨敗 質は世界の最高水準。
------大平洋ひと飛び「連山改」完成は僅か五機。

その他 涙 無くして語れぬ ハナシばっかりヨ〜(オロン〜 オロン! -------  涙〜涙〜!〜)

0 件のコメント:

コメントを投稿