2013年8月5日月曜日

東京の重さ

以下は以前載せた私の論調ですので〜。
改めてご覧下さいませ。
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東京のど真ん中にある高層ビルから眺める都会の景色は絶景です。果てしなく続く林立するビルの姿を見渡すと、よくぞまあ日本は立派な国になったものだと実感します。素晴らし眺めです。日本は世界一の国です。本当にそう思います。

 それはそれとして、この東京にはどれだけのモノが運ばれてこの姿を呈しているのか、ふと考えた事がありました。「モノ」ではっきりしなかったら、そのために東京はどれだけ「重くなったか」です。つまり、どれだけのモノが運ばれて重さが加わったか、これと同じです。ーーーそんな事考えて数値化した人はいるだろうか?。
 一人の人間の重さを約50kgとして、人口1,000万人とすると、その目方は約50万トンです。クルマは東京に何台あるのか知りませんが、これも1,000万台とすると、一台約1トンとして1,000万トンになります。この調子で、食料、衣類、電車、水、石油、飛行機、電柱、動物、持ち込まれた植物、道路(アスフアルト)・・・・。と、いくらでも目方の重いモノが浮かんできます。
 然し、決定的なモノは、橋とか塔など、そして住宅、そして極め付けは、ビル、となります。
 東京にはいくらのビル・住宅があるのか全く分かりません。察するところ途方もない数である事は間違いありません。まとめて何トンになるのだろうか?。多分それは「兆」の単位で、それも、そこにはかなりの〇の桁がつく筈です。
 東京の大部分はその昔、キツネが徘徊する「ススキが原」でした。現在はその原っぱに富士山何個分かのモノが堆積してしまっているのです。これで無事世の中が問題もなく済む筈がありません。ここに災害が発生したらどうなるかーーー思い浮かぶ問題はこれに直結しますが、但し、ここではその問題に深入りするつもりはありません。
 本当の問題は、東京がこれだけの堆積物で重くなった分、世界中のどっかにその分軽くなった場所があるという事です。地球上のモノは一定ですから、バランスは常に保たれています。
 南米や東南アジアの密林が消えてしまったのは万人承知の事実です。地球規模の砂漠化もその例です。東京が重くなれば間違いなしに地球上のどっかが軽くなって不毛の地が出現するのです。
 東京で消費される石油資源はどの位か、それもはっきり知りませんが、これだけは東京だけに残滓が留まらず、世界中に散逸し、それによる温室効果だけは不幸にも全人類が等しく享受する結果を招いています。
 重さのバランスは東京だけによって崩れるわけではありません。大阪も、名古屋も、地方の小都市も、大きくは日本全体の重量増加に関係します。そして又、その事は、世界中の都市にも敷衍して言える事になります。
 この状況で人間社会が永遠に繁栄すると思いますか。どうですか?。
 重さのバランスを移動させないこと。それが結論です。ビルでも鉄橋でも、とにかく重さを増やさない事。一般家庭に於いても、モノを引き入れて重くしない事です。重量税はクルマのみならずあらゆる人工物に課せられて然るべきです。
 勿論、これはモノに限らず、人間そのにも関係します。80kg以上の人間が仮に10kg体重を減らせば世界中では年間数百万頭の牛が救われます。その牛を養うだけの植物の消失を防ぐことが出来るのです。重量税は人間にも課すべきです。

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