戦時中の事でしたが、時の総理 東条大将が山形に来られて、時の招魂社(現在の護国神社)に参拝された折り、最後に、揮毫をするとなり、担当者が 硯墨など差し出すと、その出された墨を見て、申し訳ないが、墨が真っすぐに擦られているのに代えて頂けないか、と云われ、さすが 大将だけあって御立派なこと、と赤面に至った-------と、そんな逸話がありましたね。
このように斜めに磨り減っているのは、その人の 曲がっている心を現すだけの事。厳に慎むべし、と、これが大将の心にあったのでしょう。
---------- これぞ 大将!〜と、お傍の方々はグウの音も出なかったでしょうね。
後年、知り得た事ですが、大将は この種の事には 人一倍 神経質で、いかにも心の小さを表わす出来事として、お側用人の人達は、見て見ぬふりをして、切り抜けていた、との事だったようですが ---------- 。
それにしても、あの頃の事が、今に至るも忘れずに記憶している私メでございますので、言葉を変えれば、大将以上にナイーブなのかも知れませんなア〜。
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