多分、それは昭和18年の秋だったと思うのですが、隣組み揃って山形市外れの「馬見ケ崎川」に 芋煮会に行った事がありました。
河原は大変な賑わいで、我が方も、然るべき所にゴザを敷いて、すぐ宴会が始まったわけでしたが、なにせ男衆が少なくて、まわりの賑わいに押されっ放しでしたよ。
そのうち、キッちゃんの父ちゃん が、俄然 張り切り 出して 一人で雰囲気を盛り上げ、一方的な賑わいで無事終わったのでした。
キッちゃんの父ちゃんも 好きなんだなあ~~と、みんなで満足して帰路についたわけですが、考えてみると、これは どうやらキッちゃんの父ちゃんの人知れぬ努力による涙ぐましい芝居ではなかったのか----と思うようになりましたね。
無論、それは この私が大人になってからの事でしたが・・・。
戦争とは云っても、ここ東北では、まだまだ平和な頃でした。
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