1、各人はなるべく外国兵士と接触しないこと。
2、彼等は「記念品漁り」をやるかも知れない。貴重品など持ち歩かぬように、また隠しておくように。
3、若し身のまわりの品物が奪はれそうだったら敢然として断ること。 外人のように日本人は個人の権利を主張しないので彼等になめられるのだ。拳銃などは「おどかし」に過ぎないから恐れず頑張ること。
4、彼等を見ると自転車を投げ出して逃げたり、かくれたり、徒におそれるのは彼等を増長させるもとだ。堂々と行動しよう。
5、彼等が理不尽な行為をしたら先ず拒否し、大声で騒ぐこと。
6、女のだらしない服装は必ず彼等を挑発する。服装は整然とした地味、質素なものにすること。
7、銭湯で裸の女が通行中の彼等を見たり「しどけない」格好の女が窓からのぞいたりして被害を受けてゐる、注意すること。
8、女の一人歩きをやめる。夜の外出も厳禁。
9、彼等は二~三人宛自動車で街なかや街道を走り廻り路上の女を見ると声をかけて呼びかけたり笑ひかけたりするが、それに応じて 手を揚げたり笑ったりすると誘惑を承諾したものと判断、自動車で連れていく。笑ひ返したり手を揚げたりしないで冷然としてゐなければならない。
10、日本人は外国人が珍しいためか路上でキョロキョロして物見高い態度をするが、外人には目も触れないといふ態度でゐること。
11、女子供のみの家は昼間でも戸締を厳重にして外から見えぬやうにすること。彼等も鍵を破った罪は重く罰せられる。もしその鍵 が破られさうだったら大声を上げて救ひを求めるか男のゐる処に逃げること。
12、隣組毎に自衛組織を作りお互に協力して警戒し、一人に事故が起こりかけたら近所の者が直ぐ集まってワイワイ騒いで制止する やう申合せ平素から訓練すること。
13、女に対する暴行は彼等の軍律でも銃殺だ。彼等がさうした行為に出たら死を決して抵抗する。身を守るために相手に危害を加え たのは正当防衛で許される。敢然と反抗すること。
14、今迄事故があっても証拠が薄弱で抗議するのに困ってゐる。何か不法行為が行われた時は、場所、日時、相手の服装、特徴、階 級等証拠になるものを確実につかみ速やかに警察に届けること。
15、外国人が通る場合女の人が後を振りかへったり笑ったり、手を上げたり窓からのぞいたりしない事、売娼婦と間違はれる。
(当時の仮名づかいのまま)
やがて、実際に進駐軍がやって来て、どうだったか〜全く心配はありませんでしたね。これは、別に米軍各自の人格が優れていたから、とか、日本人に対する平等意識が備わっていたとか------そのようなものではなく、そのように日本人に接触するよう米軍上層部から命令があっただけの事で、加えて、米軍上層部には、戦後処理をやるためには、その方がプラス-----との考えのもと、やがて起こるかも知れない対ソ戦略上も考えて、あくまでも損得勘定からの対日政策であった、と見るべきでしょうね。
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