1946年(昭和21年)秋頃より新宗教の璽宇は、石川県金沢市に本拠地を構えた。璽宇は璽光尊(長岡良子)が主宰する宗教団体で、太平洋戦争中に結成された創立されて間もない教団である。璽宇は、当時連合国軍最高司令官総司令部によって無許可の掲揚が禁じられている日章旗を堂々と掲揚したり、天変地異が起きると喧伝するなど、奇異な言動が注目を浴びていた。そして元横綱の双葉山や囲碁の棋士として有名な呉清源も信者であったことから、全国的にも話題となっていた。石川県警察部では、人心の不安を煽っていること、統制物資である米を大量に所持していたことから食糧管理法違反の疑いで璽光尊に出頭を求めた。しかし璽光尊本人は出頭せず、幹部が代わりに出頭した。
事件 [編集]
1947年(昭和22年)1月21日午後10時頃になって、夜行列車で逃亡を図っていることが判明したため、先手を打って本拠地を急襲した。
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