2010年12月1日水曜日

戦時中のノート -2


  硫黄等玉砕の詩

 
   硫黄島玉砕 時 の新聞

 

 ああ壮烈硫黄島守備隊

 岩と暑さにとざされた硫黄島

 その硫黄の島で

 数十倍もの大敵を迎えて

 つひに玉と砕けた硫黄島守備隊

 一月余りの苦闘

 どんなにつらかったらう

 一度も増援、補給を願わず

 つひに南海の華とちって行ったのだ

 残りの部下、全員集めて

 ただ一度の死の突撃

 [そのご硫黄島電信所は呼べど答へず]

 ああ壮絶硫黄島の守備隊

 海行かば水漬(みずく)屍 山ゆかば

 草むす屍大君のへにこそ死なめかへりみはせじ

 ちくしょう鬼米断じてユルサヌゾ

 この仇はどうしてうたずにおくものか

------------------------------------------------

 硫黄島玉砕は19年3月でした。この詩は その後間もなくとしても19年の夏頃でしょうか。

 私が小学校5年 夏の作になります。終戦は6年生の夏ですから、その一年前頃です。

  巧拙には目を瞑って下さる事。

0 件のコメント:

コメントを投稿