2011年3月2日水曜日

「菊と刀」ベネデイクト

 
 
ベネディクトは、日本を訪れたことはなかったが、日本に関する文献の熟読と日系移民との交流を通じて、日本文化の解明を試みた。『菊と刀』はアメリカ文化人類学史上最初の日本文化論である。
『菊と刀』は日本文化の価値体系の独自性を強調する。しかし、懐疑する傾向も見られる。すなわち日本文化が西洋文化とは対極の位置に置かれていることに、批判の目が向けられている。また、日本の文化を外的な批判を意識する恥の文化と決め付け、欧米の文化を内的な良心を意識する罪の文化と定義し、倫理的に後者が優れているとの主張を展開したことへの批判もある。
ただ、ベネディクトは教え子たちに「『菊と刀』はあまり読まないように。」と言ったとも伝わる。
なお左翼の日本文化研究家・ダグラス・ラミスは、『菊と刀』には、未開民族を見るようなまなざしがあるとして批判している(『内なる外国』)。
ところが最近に至ってそのような否定的見解を根底から覆し、非常に高い評価を与える発言が現れた。それによると、ベネディクトは『文化の型』で提出し『菊と刀』で発展させた説において、人間の集団が一定の意思を持つこと、そして集団の意思は誰にも意識されないがその集団を構成する個人の意思を超越するものであることを説いたのである。「邦語参考文献」の項にある森貞彦の著書の最後のものにそれがある。
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 この本は面白かったですね。当時、確か社会科の先生の薦めによった記憶があります。それ迄の日本人となれば、ともあれ天皇の赤子(せきし)これ一点張りで、アイデンテテイもなければ民族意識も無い、まあ〜〜蟻か蜂の集団みたいな捉え方が多かったのではありませんか?。
 そこに、全く違った民族としての捉え方で書かれた本が出たのですから画期的な本として評判になったと思いますよ。
 とにかく中学時代でありながら結構面白くも読めた本でした。

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