2012年12月14日金曜日

旧友から〜



-------- 〜 店の名前なんて全く覚えてないし誰も知ろうとしない。ただ一歩足を入れると、何故か懐かしい温もりと昭和というノスタルジックで混迷の時代が味わえる。流しのギター弾きや似顔絵描きにも遭遇する。懐に多少の余裕があっても、或いは銀座のママのいるクラブにおサラバした後も終の止まり木は「思いで横町」。出張などで地方から東京に戻って来た時に仕事の疲れを癒してくれるのも、取り敢えず家よりも「思いで横町」。
ここは東京の盛り場の凝縮した匂いが滲み込まれ、迷い込むだけでワクワク感が込み上げて来る。然しこうして毎日のように何処かで飲み明かしていると、時折酒の上の失敗が枚挙に遑(いとま)がないほど多くあるという事実に愕然とする。今更過去を清算させる事は出来ないので足掻いても致し方あるまい。
翻って失敗の数だけ人生が楽しかったと開き直ると、また更に未来が拓ける。かくして夢が「あったからこそ、生きてこられたし、夢があるからこそ これからも生きていけるのかも知れないと悟った。〜

-----以下略---

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