2010年4月23日金曜日

「空冷」と「液冷」

 空冷式の「紫電」日本

 液冷式の「ベルP-39」アメリカ

 エンジンの回転による発熱を空気を取り入れて冷やすのが「空冷式」、水で冷やすのが「液冷式」です。
 空冷式は、飛ぶ事で、そのまま入って来る空気によって冷やすので簡単。一方 液冷式では内部的に循環器で水を流して冷やすので、構造が複雑になり重量も増えます。コストもアップしますね。
 どちらが優れているか?。
 どちらも同じようですが、自分独自に?冷やす液冷式の方が 流線型となり得て、結果的に その分 操縦性が良くなるので、戦闘機とかなるとダントツ液冷式の方が優秀だった、と結論されるでしょうか。

 日本では何故空冷式にこだわったか?、それは構造がシンプルで安上がりだった事に依るでしょうね。

 結局は、戦争とは、どれだけ戦争にカネを注ぎ込められか?!---------- となると、1機当たりのコスト高を踏まえても、液冷式での性能に拘ったアチラと、空冷式に頼らざるを得なかった日本側とでは、最初からハンデイがあったと見るべきでしょうか。

 ともあれ、日米での生産台数は多分ケタが違っていた、と、その資本力と工業力の違いから判断して、勝負は最初から決まっていたと申してもOK かも知れませんね。
 勿論、戦争後半には、日本でも液冷式の戦闘機が開発されましたが、時既に遅し、加えて、その生産台数は微々たるもの、従って、戦力奪回には遠く及ばず、間もなくバンザイ三唱でオワリになってしまいました。
(涙 々------!!)

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