高校時代、社会科先生に若くて素敵な青年が着任されました。東京の大学を出たピカピカの先生でした。
私共の高校は田舎の工業高校ですから全くダサイ学校、それだけに、その先生は惨然と輝いていましたよ。
とにかく東京生まれで東京の大学を出た・・・・これが“売り”でしたね。
完全に都会風の雰囲気に加えて、多少大きめの背広姿が似合っていました。ダンデイの極みでした。勿論、話される言葉はきれいな標準語。
もう その日から圧倒的な人気を勝ち得ましたよ。その先生を神と仰ぐ??生徒も多数現れましたナ・・・。
放課後、何人かの生徒が集まって、その先生のハナシを聞く・・・・そんな場もあったとも記憶しています。
その先生が私のクラスにも出て来られたのは次の学期からだったか、勿論クラス一同燃えましたヨ・・・。
万事控えめで、物静かに話されるハナシには説得力がありましたなあ~~。
・・・・実は、ここまではよいとして、その授業中に、私の耳に届いた先生の言葉の中に「エツカンケン」なる聞き慣れない発音が飛び込んで来たのでした。
エツカンケン???・・・・
------- それって、ダカンケン「兌換券」じゃない?。
ダカンのダ(兌)は確かに エツ(悦)とは似ていますが 、リッシンベン(たちごころ) がありませんよね。
~~ もしかして~あの先生、ホントは、なんにも勉強して来なかったんじゃないの?。
だめだこりゃ・・・・でした。
東京の大学を出たとは申せ、東京にはワンサと大学はあるし・・・誰かが云っていたのに、先生が出たその大学なら、受験者全員 誰でもが入れる大学なんだと----- ヨ!~・。
~~ その先生、どこでどうされたのか、それから しばらくすると辞められたようでしたね。
人間 誰でも欠点や弱点は持っているもの。敢えてそこまでアレコレ申し上げるつもりはありませんし、時代は多少はドサクサの頃だったので、そのような俄か先生も出て来ても やむを得ない時代だったのでしょう。
勿論 出身大学が問題ではなくして本人の資質に僅かな隙間があった・・・と その程度だったでしょうが~。
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