ドストフエスキーの「罪と罰」と云えば、記憶に蘇るのは、主人公のラスコリーニコフ、次いで、サンクトペテルスブルグ、そして そこにある ヤンナセ広場。
そのヤンナセ広場に たむろする乞食?が うじゃうじゃ、 と、そんな印象がありますね。
まあ〜現在では、その景色も一変しているでしょうが、ともあれ、当時は貧困のドン底にある民衆の姿が浮きぼりにされていて、云うに云えない雰囲気でした。
然し、一面、それだからこそドストフエスキーの筆も冴えたのでしょう。
それが、幸せな市民が笑顔一杯にして幸福に過ごしているとなると、不朽の名作も生まれる余地が欠落してしまいますね。
ともあれ、この作品に限らず、多くの不朽の名作が、暗いマイナスのどん底であればこそ生まれて来る事に、大きな矛盾を感じるのですが、いかがでしょうか?。
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