思えば、昔々の我が家には八段飾りの立派なお雛様がありましてね、子供の頃から、それを飾るのが何よりの楽しみにしていましたよ。
それはそれとして---------終戦も間もなくの頃、その日が来ても母親は少しも その気にならず黙っているだけ--------。
聞きただしたところ、その お雛様は、とっくに我々の胃袋に入ってしまっているとの返事でしたよ。
??----------つまり、ヤミ米を買うのにカネも無く、やむを得ず お雛様を放出して その代金に当てた、との事でしたよ。
一瞬、世界がグルグルと廻りましたよ。
然しなあ〜母親の有り難さをこの時程感じた事はありませんでした。
その母親も、この世から去って何年になるのか、いかにも遠い遠い昔の出来事〜。
この世には、これと似た例はワンさとあるのではありませんか?。
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