昭和二十年七月三十日 の新聞記事から。
ポツダム宣言に対する我が国の対応につて
ポツダム宣言は、7月27日に発せられたが、それに対応する政府の姿勢を述べているのが この日の新聞記事です。
画像では読めないので、文面を下に入れておきます。
-----------------------------------------------------------------------------
冷静に、軍を信頼し
待て敵撃滅の好機
空襲激烈下 生産力は十分
1 敵の空襲並びに艦砲射撃に対して軍が本格的激撃作戦を行っていないのは、軍独自の作戦的見地から出ているのであって、国民はあく迄も冷静に軍に信頼し只管(ひたすら)敵撃滅の好機を待つべきこと
2 敵の三国共同宣言はカイロ会談の焼き直しで何等価値を認めず、政府としてはあく迄必勝の信念の下に大東亜戦争完遂に邁進する決意であること。
3敵の熾烈な空襲にも拘らず我が生産力は地下工場の進捗により決して悲観すべき状態ではなく、現在月数千機の航空機生産が可能であること。
を言明、国民に必勝の信念に基く隠忍と勤労意欲の昂揚を要請、満々たる必勝の自信を吐露したことは注目される。
--------------------------------------------------
この文面とは別に左端には「B29三百四十機各都市焼爆」とありますよ。これを見ると、もう只事では済まない状況下にあった事が分かります。
結局、改めてポツダム宣言を受け入れる事に決定し、それが放送されたのが 八月十五日の玉音放送となります。
0 件のコメント:
コメントを投稿