いくつかの例外を除いて、各々の球状星団は非常に年齢が古いと考えられている。これはすなわち、星団内の全ての星がほぼ同時に作られたということである。このことは球状星団のHR図を研究することによって認識されるようになった。これによって初期の恒星進化論の理解が進むことになった。
球状星団の中には非常に質量が大きく、太陽質量の数百万倍に達するものもある。例として、我々の銀河系にあるケンタウルス座のω星団やM31のG1星団などがある。これらの球状星団はかつて母銀河の周囲を回る伴銀河の核であったものが、母銀河に呑み込まれて外側の星々が潮汐力で剥ぎ取られ、密度の高い中心核のみを残したものかもしれないと考えられている。しかしほとんどの球状星団はもっとずっと小さく、数十万個の桁の星を持つにとどまる。
多くの銀河、特に大質量の楕円銀河には2種類の球状星団の種族が存在するように見える。これらは年齢は同程度(ほぼ宇宙年齢に近い)に見えるが、その金属存在度が異なっている。これらの種族は一般的には「メタルプアな星団」/「メタルリッチな星団」と呼ばれている。もっとも、メタルリッチな星団と言ってもその金属量は普通太陽の金属量よりも少ない。こういった種族が存在する理由として多くのシナリオが提案されている。例えば、ガスを豊富に含む銀河の激しい合体とか、矮小銀河の降着とか、一つの銀河の中で複数の段階に分けて星形成が起きたといった説である。我々の銀河系では、メタルプアな星団はハローに属し、メタルリッチな星団はバルジに存在する。
銀河系の中での太陽の位置が明らかになったのは球状星団の研究を通じてであった。1930年代までは、太陽は銀河系の中央近くにあると考えられていた。なぜなら地球から観測できる天の川の中の星の分布が一様に見えたからである。しかし、球状星団の分布は非常に非対称であった。球状星団が銀河中心の周りにほぼ球対称に分布していると仮定すると、太陽から見た銀河中心の方向を見積もることができる。また、球状星団までの距離を見積もることで、太陽から銀河中心までの距離も推定できる。こういった観測によって、地球から見えている天の川は銀河系全体のほんの一部であり、銀河系の多くの部分はガスや塵によって遮られていることが明らかになった。
多くの球状星団は非常に古いが、現在起こっている様々な星形成の事象によって若い球状星団も作られているらしいことがわかっている。これらの事象としては、渦巻銀河同士の合体や矮小銀河の中で起きているスターバーストや、静穏な円盤銀河内にもこのような例が見られる。
球状星団は非常に星の密度が高いため、星同士の近接相互作用や衝突に近い現象が時折起こっていると考えられる。ブルーストラグラー(青色はぐれ星)やミリ秒パルサー、低質量X線連星といった特異な種類の星は球状星団の中でより多く見ることができる。
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