2010年8月15日日曜日

敗戦の弁

 日本が負けたのは、それは アメリカ兵に負けたのではない、ホントのところは彼我の思想の大きさ?と科学力の差、その例は 原爆、たった二発とは申せ、その全く予想もしていなかった異質なモノ、それが日本を敗北に至らしめる最大の原因・・・・そう考え、日本に最も必要だったのは科学的思考と成果、然し、現実としては、それらの不足と欠除、そこにこそ敗北の遠因があったのだ、とする敗北の弁・・・・etc。 
 実際、日本とは違った哲学思想のもとで、それらの成果を齎したアメリカ礼讃の口実は、その後イヤと云う程聞かされましたよ。
     
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 その頃からの時点で、アメリカは単なる日本に対する勝者との視点では捉えずにして、むしろ偉大な科学者の集団、と、まあ見習うべき師として見つめる・・・そう気持ちに変容が生じ来た・・・--------- そうは思えませんでしたか。従って、降伏に対する屈辱感など皆無だったと思われますが?。

 その後、やって来た進駐軍に対する歓迎ぶりを思い出して下さいな。異常な雰囲気でしたよ。いくら 昨日の敵は今日の友・・・とは申せ、その歓迎ぶりには当のアメリカ兵が最も驚いたと云うではありませんか。

 日本は戦争に何故負けたのか。それはドイツとは違う、日本が負けたのは とにかく、科学力の差・・・そこにこそ敗因があったのだ、と、とにかく これでしたよ。従って、くどいようながら、
日本が負けたのは武士道の欠除とか戦力や作戦等の不足と失敗に起因するものではない、あくまでも彼等との科学力の差、そこにあったのだ・・・・これ一辺倒でした。

 そこには 資本主義国家同士の 植民地争奪、生産力の差、資本家とプロレタリアートとの間の相克、等々・・・・それ等の巷間云われていたイデオロギーに対する視点、それらは全部飛ばして、ともあれ、国家を支え繁栄を齎す諸技術や理論、それらに於いて太刀打ち出来なかった・・・これを他山の石として、これからは、あちらに負けないだけの研究と開発をして科学立国を目指さなければならない、それへの視点は絶対に疎かにしてはならないだ・・・・・と、プラス指向 ----- まあ そんな云った案配でした。然し、別にそれが間違ってはいたとは思いませんがね。

 くどいながら、戦争は罪悪であり、当然ながら罪の意識を以て償わなければならないのだ、とする 道義的、宗教的視点からの悔悟の念は全く芽生えませんでした。・・・・・そう思いませんでしたか?。

  むしろ日本に於いては 単純に すべてのマイナスを転換させてプラス指向へ向かう・・・との上昇意識が醸し出されて来たのではありませんか!?・・・。
 繰り返しますが、日本人には 道義的 宗教的な罪の意識は、まず生じませんね。
“災いを転じて福と為す”この一言でスイスイと世の中が動いて行くのですよ。

 
そんな視点もあった筈---- と考えたものでしたが?・・・・。

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